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ベンタスTRブルースペック別シャフト試打評価

 

 

フジクラベンタスシリーズの3モデルの中で、中間的性能を持つベンタスTRブルー。

ハードな中にもしなやかさなフィーリングがあって、マイルドな挙動を好む日本市場で人気が出そうな作りになっています。

今回はベンタスTRブルーの50g・60g・70g台を、試打をしたフレックスを中心にレビューしたいと思います。

ベンタスシリーズ比較

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剛性分布を比較するとTRブルーはブラックとブルーの真ん中に位置していますが、数値通りの中間的性能というだけではなくTRブルーにしかない良さがあります。

ベンタスTRブルーは 3モデルの中で1番シャフトの張り感が強くパリッとしていて、スピーディなしなり戻りが特徴のシャフトです。

強い張り感とスピーディな挙動は他のメーカーで言うと、テンセイプロホワイト1Kに近いものがあります。

テンセイプロホワイト1Kは60Sでも先端剛性がとても高いシャフトですが、TRブルーの先端はやや動きがあって捕まりが良いように思います。

先端の挙動以外の特徴が似ているシャフトなので、比較してみました。

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ベンタスブルー、ブラックは手元が潰れて粘る挙動がありますが、TRブルーは手元が硬めで潰れ感はわずかにある程度です。

ベンタスブルーは粘る挙動が強くゆっくりとしなるシャフト、ベンタスブラックはシャフト全体のしなりが少なく手元がわずかにしなり捕まりは控えめなシャフト、TRブルーは手元が硬めで先中調子のようなスピード感でボールを弾くシャフトだと思います。

ベンタスTRブルー 50S

✖️ ZX5 MkⅡドライバー

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50  S  / 58g      トルク   3.3 

TRブルーの50Sはトルクの数値通り、一般的な50Sよりも剛性感が高くしっかりしています。

実際に振ってみても一般的な60Sとしなり感は同じで、トルク3.3は60Sの数値とほぼ同じなので納得できました。

平均的な50Sでは、物足りないユーザーにおすすめです。

軽快に振りやすいスペックですが、切り返しでための強いタイプには暴れやすくなるので試打をおすすめします。

ベンタスTRブルー 60S

✖️ ローグSTMAXドライバー

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60  S  /  68g      トルク 3.1 

60Sシャフトを、ローグSTMAXに組み合わせて使っていました。

ローグSTMAXに組むと、ドローボールが打ちやすいドライバーになりました。

捕まりが良くボールが上がりやすいヘッドなので、TRブルーのスピーディなしなり戻りによって高弾道ドローになります。

コースで打った時は、予想以上にドローしたので思わぬOBになることもありました。

兄弟モデルのローグSTMAXLSに組めば捕まりが抑えられ、ストレートからフェードボールが打ちやすくなると思うので、まとまった弾道を作れる組み合わせだと思います。

ベンタスTRブルー 60S

✖️ TSR4ドライバー

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最初、60Xと迷いましたがベンタスTRブルー60Sは比較的硬めのシャフトなので、Sフレックスを購入しました。

TSR4ドライバーはウルトラ低スピンで操作性の高いモデルなので、弾道のコントロールが難しいクラブになってしまいました。

ヘッドのウエイトを前後入れ替えて、多少安定感は増したものの左右に散りやすい傾向がありました。

TRブルー60Sはシャフト先端がスピーディに動くので、操作性の高いモデルよりもPINGのような安定性の高いヘッドの方がシャフトの性能を活かせると思いました。

ただし、TSR4とTRブルーをコースで使った時、過去最高飛距離を記録したので飛距離性能は抜群です。

ベンタスTRブルー 60X

✖️ TSR3ドライバー

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60  X  / 68g      トルク   2.9

TRブルーを散々カスタムしてたどり着いたのが、この組み合わせです。

TSR3は操作性がありながら、上下左右のブレに強く安定感もあるモデル。

TRブルー60Xは余計な動きがないので、コントロールしやすくヘッド性能との相乗効果で曲がりにくいドライバーになりました。

コースでも使いましたが、狭いフェアウェイでもOBはゼロという結果になりました。

TSR3は前作より捕まりが良くなったこともあり、ハードなXシャフトでも右にすっぽ抜けることなくドローボールを打つことができました。

60Xでもシャフトのしなり戻りで捕まえる動きは残っているので、最後の一押しをするTRブルーの良さを感じました。

ベンタスTRブルー 70S

✖️ZX5MkⅡドライバー

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70  S  / 77.5g トルク  2.9   

重量だけ見ると引いてしまいますが、意外にも打ちやすかったです。

70SでもTRブルーの軽快なしなり戻りは健在で、ボールを弾き飛ばす挙動があります。

しなり量は60Sよりわずかにしなりが少ない程度で、普通に振ってもしなりを感じられます。

試打を続けていくと、さすがに連続して振るにはしんどいスペックでしたが、重さがあってしなり量が控えめなので安定感は高いスペックだと思いました。

スリクソンZX5MkⅡドライバーと組むと、捕まりが良く高弾道ドローが打ちやすいドライバーになりました。

シャフトのフレックス選びは人それぞれだと思いますが、微妙なスペックの違いをユーザーにフィットすることができればよりゴルフが楽しくなると思います。

ぜひ一度、試してみてくださいね!