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ハザーダスブラックドライバーシャフト(2022年)試打評価

 

 

ウッド用シャフトのハザーダスシリーズは日本ではあまり馴染みのないシャフトですが、PINGやスリクソンではカスタムシャフトとしてラインナップされている元調子系シャフトです。

今回はハザーダスシリーズの、新作シャフトについてレビューしたいと思います。

アメリカの定番カスタムシャフト

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ダイナミックゴールドでおなじみのトゥルーテンパー社製のウッド用シャフトとして、ハザーダスブラックシリーズがあります。

アメリカでは吊るしの状態で広く売られていて、定番シャフトになっています。

日本ではマニアックなシャフトになっていますが、使用しているプロも存在します。

最近、頭角を表している大西魁斗選手や、ノルウェー出身のヴィクトル・ホブランド選手、ジョン・ラーム選手なども愛用するシャフトです。

低弾道・低スピンシャフト

アメリカ仕様のハードなシャフトですが、打ち出しは低くなりスピン量も少なくなります。

典型的な元調子シャフトなので、どのフレックスを打っても打ち応えのある剛性の高いモデルです。

ハザーダスシリーズは今作で第4世代のモデルになりますが、今まで発売されてきたハザーダススモーク、ハザーダスブラックRDXの特徴を受け継いでいます。

今までのハザーダスシリーズも打ってきましたが、先端の硬さや高弾性で復元力の高い特徴は、ハザーダスファンの期待を裏切らない仕上がりになっています。

今回はハザーダスブラックの、3種類のフレックスを打ち比べました。

ハザーダスブラック5.5(SR)

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試打ヘッド

スリクソンZX5 MkⅡ(10.5°)

5.5 スペック

重さ  60g  トルク 4.0   元調子

ハザーダスブラックの中では、1番やさしいスペックになります。

それでも日本仕様のカスタムシャフトの平均的な60Sと、同等の重量、トルクになると思います。

トルクは4.0なので手元と先端部分にしなりを感じ、ややボールを捕まえてくれる動きがあります。

しなりを感じることはできますが、弾性が強くゴムのような伸縮性があるのがハザーダスブラックらしさだと思いました。

元調子ではありますが、5.5のスペックなら中調子的なフィーリングもあるので、幅広いユーザーに使えるシャフトだと思います。

ハザーダスブラック6.0(S)

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6.0 スペック

重さ  60g  トルク 3.5  元調子

6.0を打ってみると、テンセイCKプロオレンジにそっくりなフィーリングでした。

キックポイントや独特な重硬い素材感、重厚なフィーリングが似ていて、やや粘りを感じます。

6.0はしなり量は少なく60gとは思えない重量感があって、先端は硬くなりますが少し走る挙動があります。

Sフレックスとしては硬めなので、Xフレックスを使うユーザーにも納得いく作りになっていると思います。

ハザーダスブラック6.5(X)

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6.5 スペック

 重さ 60g   トルク 3.3   元調子

6.5ともなると、ほとんどしならないアメリカンなシャフトです。

手元がわずがにしなって、先端部分のしなり戻りはとてもシャープでスピーディに感じます。

先端の力強い復元力があれば、慣性モーメントの高い大型ヘッドでもお構いなしに振り切れてしまいます。

先端の一瞬の動きには、ややピーキーさがあるので慣れが必要だと思います。

ハードヒッターを満足させてくれる骨太なシャフトですが、テンセイCKプロオレンジ、ベンタスブラックなどを好むユーザーにもおすすめです!

スリクソンZX5 MkⅡ (10.5°)

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ZX5MkⅡは、ドローバイアスヘッドでボールが上がりやすいドライバーです。

ハザーダスブラックと組むと、ハードなシャフトをマイルドに中和してくれる印象です。

深い重心位置とヘッド後方のウエイトが、安定したヘッドターンを生むのでインパクトしやすく感じました。

ZX5MkⅡ・LSのような浅重心で操作性の高いヘッドは、インパクトへの一瞬の間が作れないような感覚で個人的には難しく感じました。

ハザーダスブラックには、重心が深く安定してボールが上がるタイプのヘッドと相性が良いと思いました。

ハザーダスブラックをメーカーカスタムできるのはPINGやスリクソンしかありませんが、元調子ユーザーには納得いくシャフトだと思います。

ぜひ一度、試してみてくださいね!