2022年モデルのスリクソンの飛び系アイアン、ZX4MkⅡがリニューアルされました。
飛距離性能だけに特化しておらず、シャープなデザインと操作性を兼ね備えたスリクソンらしいアイアンになっています。
今回はZX4MkⅡアイアンを、レビューしたいと思います。
ZX5MkⅡに近い飛び系アイアン
ZX4 MkⅡ 7番 (28.5°)
DIAMANA ZXⅡアイアンシャフト 60(S)
ZX4MkⅡアイアンは、ZX5MkⅡアイアンにそっくりな形状になっています。
実物を見てみると、ZX5MkⅡアイアンを一回り大きくした形状で、飛び系の中ではシャープなフォルムになっています。
普段コンパクトなアイアンを使っていても、この形状ならありだと思えるはずです。
スリクソンは中、上級者が好むメーカーですが、アスリート目線でシャープな形状を作りながら、初心者でも使えるやさしい性能になっています。
飛び系らしからぬ操作性
飛び系アイアンというと大型ヘッドで高慣性モーメントのイメージですが、ZX4MkⅡは操作性もしっかり残されています。
ZX7MkⅡほどの機敏な操作性ではありませんが、使い手のイメージ通りゆっくりとフェースローテーションができます。
大型ヘッドのアイアンはストレート系の弾道しか打ちにくいモデルが多いですが、飛ばせる上に操作感がある貴重なモデルだと思います。
高反発フェース
フェースがたわむことで高反発を生み出し、ボール初速が上がる飛距離性能が高いアイアンです。
実際に打ってみると、球離れが早くボールスピードの速さを実感しました。
7番アイアンのロフトは28.5°ですが、トータルで165yard程度の距離を打てました。
フェースの芯も広く打点がブレても初速が落ちにくい、飛ばせるアイアンになっています。
デザインと打感
スリクソンらしいシャープな形状で、ネックにかけてスリムになっているのでコンパクトに見えます。
グースはあるもののフェースアングルがまっすぐなので、大型ヘッドにありがちな野暮ったさはありません。
トップブレードの厚みは薄めになっているので、すっきりした構えやすいデザインです。
打感は高反発フェースでありながら、しっとりしたソフトなフィーリングも感じます。
この手のアイアンは弾き感が強いモデルが多いですが、ZX4MkⅡはフェースのたわみが心地良い打感を生み出しています。
DIAMANA ZXⅡアイアンシャフト
シャフトスペック(一部抜粋)
(S) 重さ 64g トルク 3.4 中調子
標準的なスチールシャフトよりはかなり軽いシャフトですが、安定した挙動のシャフトになっています。
キックポイントは中間にある粘り系のシャフトですが、先端の挙動はゆっくりで捕まりは良くボールを上げやすいシャフトです。
ウッド用のDIAMANAZXⅡシャフトは先端が緩く暴れる印象がありますが、アイアン用シャフトは安定感があるので幅広いユーザーに合いそうなシャフトになっています。
飛び系アイアンとの比較
PING G430アイアン(29°)
スリクソン ZX4MkⅡアイアン(28.5°)
タイトリスト T400アイアン(26°)
( )はすべて7番アイアンのロフト
2022年モデルの、飛び系アイアン3モデルを打ち比べました。
3モデルの中では、ZX4MkⅡアイアンは最もアスリート寄りの性能になると思います。
T400アイアンはまるで、ユーティリティのようなヘッド形状で1番飛ばせるアイアン。
ZX4MkⅡアイアンは飛び系モデルの中では、1番シャープな形状で操作性もあるアイアン。
G430アイアンはやや大きめヘッドで扱いやすく、オートマチックにドローが打てる中間的モデルの位置付けになると思います。
ZX4MkⅡアイアンはDG、MODUS、PJXなどのカスタムシャフトにしても、1番安く買えるのでカスタムしたい方にはおすすめです。
スリクソンらしいシャープな形状で、やさしさと操作性を兼ね備えた飛ばせるZX4MkⅡアイアン。
ぜひ一度、試してみてくださいね!