前作のZX7アイアンは使用プロが多く、アマチュアにも人気のモデルでした。
僕自身もZX7アイアンを使っていて、安定感と操作性のバランスが良くコースでも活躍してくれました。
今回はリニューアルされた、2022年モデルのZX7MkⅡアイアンをレビューしたいと思います。
操作性とやさしさ
ZX7 MkⅡ アイアン 7番(32°)
NSPRO MODUS 105(S)
スリクソンZX7MkⅡを打ってみると、相変わらずヘッドコントロールがしやすく、自分のイメージ通りの弾道が打ちやすいアイアンです。
操作性が高いと言うと難しいイメージを持ちますが、ミスヒットへの強さもあってやさしさも感じます。
前作ZX7アイアンはヘッドの挙動が安定しながらも、振り抜きの良いモデルでした。
新しくなったZX7MkⅡアイアンにも、バランスの良さは受け継がれています。
アイアンはモデルチェンジをしても、ドライバーほどのテクノロジーの進化はないとは思いますが、良い所は変える必要がないと言う所でしょうか。
飛距離性能
ZX7アイアンはロフトの割には飛ばせるモデルでしたが、ZX7MkⅡもちょい飛ばせるアイアンになっています。
試打データでは7番アイアンで、トータル150yard程度の距離でした。
スピン量は適正なので、しっかりボールが上がってくれます。
方向性は、ストレートからややドロー傾向の弾道が多かったです。
オートマチックにストレート弾道を打ちやすいアイアンではありませんが、ヘッドコントロールがしやすく使い手のイメージ通りに操作できるアイアンです。
ソリッドな打感
スリクソンのアイアンは柔らかい打感と言うよりは、硬めのしっかりした打感のモデルが多いように思います。
ZX7MkⅡアイアンもしっかりした打感で、インパクトした時のフィーリングが力強く感じます。
バックフェースがリニューアルされていますが、芯で捉えるとより打感の良さを感じられるように作られています。
スイートスポット周辺が厚肉化されているので、重厚な打感が心地良く感じました。
デザイン
ヘッドサイズはコンパクトな分類になると思いますが、中くらいのサイズなので難しいイメージは感じにくいと思います。
Vソールは芝の上でヘッドの抜けを良くしてくれますが、硬いマットの上からでも抜けの良さを感じさせてくれます。
構えてみるとライ角がアップライトに見えますが、気になる場合はライ角調整が可能です。
大き過ぎずちょうど良いサイズ感が、スリムに見えてかっこいいアイアンです。
ZX5MkⅡアイアンとの比較
ZX5MkⅡはオートマチックにストレート弾道を打ちやすい、やや飛び系のアイアンです。
ZX7MkⅡとは7番アイアンでロフト1度の差しかありませんが、飛びを強調した構造なのでそれ以上の飛距離性能の差があります。
アイアンを飛ばしたいユーザーにはZX5MkⅡがおすすめですが、使い手のイメージ通り機敏には動かないヘッドなのでユーザーによっては好みが分かれる所。
ZX5MkⅡはフェースの厚みがあって、大きめのヘッドサイズになっています。
フェースの弾きが強く飛ばせるメリットがありますが、曲げにくいのでストレート系の弾道でピンを狙うようなアイアンです。
ZX7MkⅡよりもミスヒットに強いので、とにかくやさしく飛ばしたいユーザーにはおすすめです。
NSPRO MODUS 105 DST
シャフトスペック(一部抜粋)
(S) 重さ 105g トルク 1.7 中元調子
モーダス105DSTは通常版のモーダス105よりも、なめらかにしなるように感じました。
DSTシャフトはスリクソン独自の基準で作られたシャフトですが、癖のない振りやすさがあります。
通常版のモーダス105は中元辺りのしなりが大きいシャフトですが、DSTはシャフト全体が均等にしなるフィーリングです。
ZX7MkⅡアイアンはセレクトストア限定モデルなので、割引がほとんどないのが残念です。
しかし、スリクソンは元値の価格設定が安く、カスタムシャフトにしてもお値打ちなので手に取りやすい価格なのが救いです。
ぜひ一度、試してみてくださいね!