2022年モデルのスリクソンZX5MkⅡ・LSドライバーは、前作にはなかったロースピンに特化したドライバーです。
今回はリニューアルされたフルチタンヘッドと、フェースのたわみで史上最大の初速を生み出すという、ZX5MkⅡ・LSドライバーをレビューしたいと思います。
大型ロースピンヘッド
クラブスペック
ZX5 MkⅡ LS (9.5°)
DIAMANA ZX Ⅱ 50(S)
重さ 49g トルク 5.8 中調子
ZX5MkⅡ、ZX5MkⅡ・LS、ZX7MkⅡの3モデルを打ち比べました。
LSドライバーは重心を浅くして、操作性を高めたモデル。
試打をしてみると、重心が浅い分ヘッドコントロールがしやすいので振りやすく感じました。
試打データでは平均2000rpmのロースピンで、飛距離性能が高かったです。
デメリットとしてはスピンが少ないので、引っかけてしまうとドロップする不安もあります。
見た目はZX5MkⅡドライバーとほぼ同じですが、LSとでは全く振り心地が違います。
ノーマルヘッドは捕まりが良く安定した挙動ですが、LSドライバーはヘッドが機敏に動き常にロースピンボールになります。
大型ヘッドなのに操作性が良く、安定したロースピンヘッドのドライバーはなかなか無い貴重なモデルだと思いました。
捕まりは控えめ
3モデルを打ち比べましたが、LSが1番捕まりが抑えられているように思いました。
捕まりは控えめですが、あくまで3モデルの中での話しなので、海外モデルのハードなドライバーよりは捕まります。
PINGのG430LSTドライバーも同じタイプのドライバーですが、ZX5MkⅡLSの方がヘッドを動かしやすく、楽に捕まえられます。
ZX5MkⅡLSは浅重心で操作性が高いので、タイミングが少しズレると曲がりやすいモデルだと思います。
実際に打ってみるとヘッドの重心がフェース側にあるのが感じられて、ヘッド後方が軽く感じます。
大型ドライバーのヘッド後方が重くて苦手なユーザーには、ストレスなく振りやすいドライバーです。
飛距離性能
安定したロースピンが打てるので、飛距離性能は高いと思います。
ヘッドスピードが42mくらいでも、ある程度の打ち出し角があればロースピンの恩恵で飛距離が伸ばせると思いました。
ZX5MkⅡノーマルはスピン量が多く高い弾道になりキャリーが伸びますが、LSはスピン量が少なくランが出せるのでより飛距離を稼げるメリットがあります。
コースでは打ち下ろしの場合などに転がり過ぎてしまうリスクはありますが、低スピン弾道で思わぬ飛距離を出せるチャンスもあります。
コースボールによってはレンジボールより球が上がりやすくなることもあるので、練習場では球が上がらなくてもコースボールで試す価値はあると思います。
打感と打音について
打感は思ったより硬く、しっかりした手応えがあります。
リバウンドフレームのフェースのたわみはあまり感じませんでしたが、強い弾道が打てる印象です。
打音は引き締まった金属音で、音響は短く落ち着いた音でした。
デザイン
マットブラックカラーがかっこよく、より引き締まった形状に見えます。
前作はカーボンクラウンがさりげなく見えていましたが、今作はフルチタンヘッドなのでつなぎ目がなくすっきりして見えます。
ヒール側のボリュームが少ないので、バランスの取れた形状になり構えやすく感じました。
DIAMANA ZX Ⅱ 50
シャフトスペック(一部抜粋)
(S) 重さ 49g トルク 5.8 中調子
スリクソン純正のシャフト、ディアマナZXⅡ50です。
表記は中調子ですが、実際には先中調子の動きをします。
手元はやや硬めですが、先端が走ってくるというかゆるいようなシャフトです。
先がゆるい分タイミングが取りにくく、暴れる印象です。
ちなみに試打一球目は、想像したよりも思い切り捕まってしまいました。
DIAMANA ZX Ⅱ 60
シャフトスペック(一部抜粋)
(S) 重さ 55g トルク 4.2 中調子
DIAMANA ZXⅡ60はZX7・MkⅡドライバーに、標準シャフトとして採用されています。
このシャフトも手元が硬く、先が走るシャフトです。
50よりはやや重くなりますが、挙動は同じで捕まりやすいシャフトです。
個人的には重めでトルクが少ない60の方が、振りやすく感じました。
ZX5MkⅡ・LSドライバーは、ヘッドが大きい割には振りやすいモデルです。
ドライバーに操作性と、ロースピンを求めるユーザーにはおすすめです。
ぜひ一度、試してみてくださいね!