前作、ミズノJPX921ツアーは、ブルックスケプカ選手が使用して人気になったアイアン。
2022年、JPX923ツアーアイアンとしてリニューアルされました。
ツアーモデルなのでアマチュアには難しいイメージのあるアイアンですが、実際に打ってみた使用感をレビューしたいと思います!
キレのある操作性
クラブスペック
JPX923ツアー 7番(34°)
シャフト NS PRO MODUS125 (S)
JPX923ツアー、JPX923フォージド 、JPX923ホットメタルプロを打ち比べました。
その中でも923ツアーは抜群の操作性で、キレのあるヘッド挙動が病みつきになりそうです。
ボールを捉えた時の、シャープな打ち心地が最高のアイアンです。これならターフを、スパッと取れるイメージが湧いてきます。
ミズノプロのように打感が柔らかいので、打ち心地と弾道のイメージがマッチしています。
実際に打ってみると弾道の打ち分けがしやすく、イメージ通りにボールを曲げられました。
マッスルバックと同レベルの操作性があって、インパクトのスピード感が最高です。
やさしさはあるのか!?
ヘッドの重量配分を調整して、ミスに強い構造になっているようです。
Vシャーシというヘッド構造が当たり負けせずに、コンパクトサイズながら強くボールを押せるように作られています。
芯の広さは小さめだと思いますが、打ってみるとそれほど難しさは感じませんでした。普通に打つ分には問題ありませんが、飛距離は7番でトータル140yard程度でした。
距離の長いコースではセカンドで番手を上げることになるので、そこが難しくなりそうです。
ましてや風が強い状況では、スピン量の多い弾道は押し戻されることにもなると思います。
練習場で使う分には楽しいアイアンですが、コースで使うためにはそれなりのパワーが必要になりそうです。
デザインと打感
ツアーモデルの顔つきでブレードの厚みはシャープで、ヘッドサイズもコンパクトになっています。
JPXシリーズの中ではソール幅は1番狭くなっていますが、後方から見るとキャビティバックの雰囲気が残っていてなんとか打てそうな気もします。
JPX923ツアーにはミズノプロでおなじみの銅下メッキが採用されて、柔らかい打感になっています。
しっかりした打感の中にもソフトなフィーリングがあるので、打ち心地は最高です。
ミズノプロ221アイアン
221アイアンスペック
7番 ロフト 34°
以前、ミズノプロ221アイアンを試打したので、何が違うのか比較してみます。
この時はミズノクラブフィッティングで、いろんなアイアンを打ち比べました。
打ってみた印象はマッスルバックでも意外にやさしく、普通に打ちやすいことに驚きました。
221アイアンはマッスルバックですが、低重心にしてソールに厚みを持たせることで、ボールの上がりやすさを高めています。芯の広さは小さめですが、一昔前のマッスルバックよりは、かなり使いやすくなったとメーカーの方が話していました。
923ツアーと比較すると、飛距離的にはほぼ同じになると思います。
操作性と打感に違いがあって221の方が打感が柔らかく、ホットメタルツアーの方が硬めでしっかりした打感です。
打感のフィーリングによって、操作感に違いが出るように感じます。
マッスルバックの見た目は難しそうに見えますが、打ってみると923ツアーとの寛容性の差はほとんどない印象です。
NS PRO MODUS125(S)
シャフトスペック
重さ128.5g トルク 1.5 元調子
同じ重量帯の元祖ダイナミックゴールドと比較すると、手元の粘り感が強く重さと柔らかさが特徴的なのがダイナミックゴールドです。
モーダス125はよりパリッとした硬さと、スピード感のあるシャープさが特徴のシャフトです。
個人的にはモーダス125の方がシャープに振り切れるので、ヘッドコントロールがしやすい印象。
コンパクトヘッドで操作性の高い、923ツアーと相性は良いように思いました。
923ツアーはバランスが軽めになるので、重くてもスピーディに振れるモーダス125は、振り抜きが良くなると思います。
ミズノアイアン一覧表
ミズノアイアンはラインナップが豊富なので、ご参考までに。
JPX923ツアーは、ロフトが寝ているモデルなので飛距離を出すのは難しいですが、操作性と打感は抜群です。
弾道の作りやすさが、打っていて楽しいJPX923ツアーアイアン。
ぜひ一度、試してみてくださいね!