PINGの標準カスタムスチールシャフト、AWT2.0LITEを練習場とコースで打ってみました。PINGのシャフトラインナップは種類が豊富なので、いつもシャフト選びに迷ってしまいます。
その中でも90g台を代表しているのが、AWT2.0LITEです。
今回はその使用感と特徴を、レビューしたいと思います!
安定感のあるスチールシャフト
シャフトスペック
・R 重量 87g トルク1.9 中先調子
・SR 重量 93g トルク1.8 中調子
・S 重量 98g トルク1.6 中調子
試打したのはSフレックスですが、シャフト全体のしなり量が均等なので安定した挙動を感じました。
シャフトの手元から先端までどこかが大きくしなる訳ではなく、先端の動きは穏やか。
シャフト先端の走りは、わずかに感じる程度です。
手元のフィーリングはやや粘りますが、しなり量としては少なく感じます。
シャフト全体のバランスが良いので、万人受けしそうなシャフトです。
試打データ(ボイスキャディSC300)
クラブスペック
G425ハイブリッド26° ✖️ AWT2.0LITE(S)
試打データは、数球打った平均値のデータになります。
飛距離は、5番ユーティリティとしては平均的な数値になりました。
個人的には打ち出し角とスピン量はいつも低く出ますが、実際にはちょうどいいスピン量で適正な高さになっていました。
試打ヘッド / PING G425ハイブリッド26°
G425ハイブリッドと組むと、より曲がりにくいクラブになりました。
コースではPAR5の2ndショットで使いましたが、ストレートに打ちやすく難無く刻むことができました。
170yardあるPAR3ではG425ハイブリッドの方が、ロングアイアンを打つよりもプレッシャーが少なく楽に打てました。
ハイブリッドの方がボールが楽に上がるので、シャフトをスチールのAWT2.0LITEにしても、少し重く感じますが安定感は間違いないです。
方向性はストレート、またはフェード傾向が強くなりました。
NSPRO950GHと比較
定番のNS950GHは同じ重量帯ですが、しなり感が随分違います。
フレックスSで比較するとAWT2.0LITEの方がしなり量は少なく、捕まりは抑えられているように思います。先端の走り感は控えめで、動きの少ないしっかりしたシャフトになっています。
NS950GHのような大きいしなり戻りが好みのユーザーには、AWT2.0LITEの中ではR、またはSRの方がスピード感のある捕まるクラブになるのでおすすめです。
MODUS105(S)と比較
AWT2.0LITEのSはどこが硬いということなくシャフト全体のしなりが少なくなっていますが、モーダス105は手元が硬めになっていて中先の走り感がよりスピーディになっています。
両方ともスピンが入ってボールは上がってくれますが、モーダス105の方が先端の動きがある分スピンが入りやすい印象です。
フレックスSで比較すると、モーダス105の方が捕まりは良いと思います。
90g台のスチールシャフトの中ではクセが無く、幅広いユーザーに使いやすいシャフトだと思います。
軽量スチールシャフトはしなり量が多くしなり戻りが大きいシャフトが多くありますが、これほど安定した挙動の軽量スチールシャフトは他に無いと思います。
AWT2.0LITE(S)はわずかに走る挙動がありますが、ほとんどわからない程度です。
今まで様々な軽量スチールシャフトを使いましたが、しなりが大きくタイミングが取りにくいので断念してきました。
AWT2.0LITEなら、長く使えるシャフトになりそうです。
ぜひ一度試してみてくださいね!