ヤマハRMXのツアー向けモデル、VDドライバーをコースと練習場で試打計測しました。よりハードヒッター向けのドライバーですが、アマチュアにも扱えるモデルなのかレビューしていきます!
操作性と安定性のバランスの良さ
VDドライバーはコンパクトヘッドなので操作性はもちろんですが、その中に安定した挙動を感じました。ヘッドを操作して打ちたいユーザーには打ってつけです。
深、低重心ヘッドとは真逆で、インパクト付近ではシャープにヘッドターンします。
他のメーカーと比較すると、タイトリストTSI3ドライバーに近いイメージです。TSI3ドライバーもヘッドが上下左右にブレにくく、操作性の中にも安定感があります。
ヤマハで言えば、前々作モデルのRMX116ドライバーに近いイメージです。契約プロの今平選手がいまだに116のままなのを見ると、VDドライバーに近いと言えど116特有の良さがあるのかもしれませんね。
浅重心で叩けるヘッド
実際に打ってみると、ウエイトが後方に付いている割には後ろに重さを感じません。それよりもフェース側に重みと厚みを感じて、叩いてもブレないヘッドになっています。
SC300の計測データでは、叩いてもスピン量の平均が2500回転とちょうど良い数値でした。ボールが吹け上がらずに、低めの弾道に抑えられるので風に負けないボールが打てます。
スイングスピードも平均して1m程度アップしていたのは、コンパクトヘッドで振りやすいことが影響しているのかもしれません。
力強い打感
インパクトすると、ガチっとした硬めの打感です。手応えを感じやすいので、強い球を打てるような気がしてきます。打音はやや高めの金属音ですが、澄んだ音なので心地良く感じました。
テンセイプロオレンジ1K
テンセイプロオレンジ1Kは、手元がしなやかで先端にかけてピンッと張りの強いシャフト。VDドライバーと組むとよりシャープに振りやすく、先端の硬さでヘッドがブレません。
ハードなシャフトなのでパワーは必要ですが、ヘッドをコントロールしやすいシャフトです。
計測データではヘッドスピードが上がり、吹け上がらず方向性はニュートラルでした。
VDドライバーは安定性の高いモデルではありませんが、操作して打つことに慣れればおもしろいドライバーです。マニュアルタイプなので、弾道がまとまらない恐れはありますが…。
構えやすい形状と、ヘッドシェイプが美しいドライバーです。ぜひ一度試してみてくださいね!