PINGのハイブリッド用シャフト、ピンツアー173-85はカスタムシャフトに負けずとも劣らない性能で根強い人気があります。
PINGの純正シャフトはラインナップが豊富で、スペック選びに悩んでしまいがち。
今回は特に人気のあるピンツアー85SとXについて、レビューしたいと思います!
ハイブリッドシャフト選びの難しさ
ハイブリッドに80gのシャフトを使うユーザーは、ドライバーで50〜60gのシャフトを使うユーザーというのがセオリーになっています。
一般のハイブリッドの純正カーボンシャフトは、50〜60gくらいのシャフトが多くなっています。一方で純正スチールシャフトは、90〜100gでやや重めのスペックが多く、ちょうど中間の80g台を埋めるシャフトがピンツアー85になります。
純正シャフトの種類と、スペックがいくつも選べるのはPINGだけなんです。
ピンツアー173-85スペック
・85 R /重量 73g トルク 2.8 中調子
・85 S /重量 82g トルク 2.3 中元調子
・85 X /重量 87g トルク 2.2 元調子
試打ヘッド G425ハイブリッド4番22°
ピンツアー173-85S
ピンツアー85Sをスチールシャフトに例えるなら、モーダス105に近いように思います。中手元のしなりでタイミングを取って、先端のしなり戻りがスピーディな所が似ています。
ピンツアーは、シャフト全体がパリッとして張りの強いシャフトです。硬く感じやすいかもしれませんが、しなり戻りによって球を捕まえやすいシャフトでもあります。
純正シャフトとは思えないフィーリングで、振り抜きがとても良いシャフトです。
デザインは控えめなので、カスタム好きなユーザーには少し物足りないかもしれませんね。僕自身もその一人です。
ピンツアー173-85X
フレックスがXになると、一気にしなりが少なくなります。その反面しなり戻りも瞬間的に走るフィーリングで、球を弾き飛ばす感覚が出てきます。試打をしていてタイミングが少しずれると、引っかけて強いドローになりました。それだけシャフトの反応が速くなります。
このスピード感が出せるシャフトは、なかなかないと思います。フジクラのスピーダーエボII(青色)、エボⅣ(オレンジ色)の先端のスピード感を思い出しました。
純正シャフトでこのフィーリングはレアなので、ぜひ試してもらいたいです!
テンセイオレンジハイブリッドと比較
ほとんどのメーカーがハイブリッドのカスタムシャフトに採用している、テンセイオレンジハイブリッドと比較してみます。
テンセイは手元の粘り感が強く、先端が硬いのが特徴です。ゆっくりタメを作りやすく、重く感じやすいと思います。
ピンツアーも手元がしなりますが、しなった後にすぐシャフトが戻ってくる感覚です。スピーディかつシャープな挙動なので、テンセイとは大分味付けが違います。テンセイを使ってシャフトのもたつきや、先端の独特な硬さが合わないユーザーにはピンツアーを試してもらいたいです。
ピンツアーは軽めで楽に振り切れる良さがあるので、飛距離も期待できます。重量帯、フレックスが豊富なので、ぜひ一度試してみてくださいね。