スピーダーNXは、やさしいベンタスとも言われています。ベンタスブラックやベンタスブルーは今も愛用しているシャフトなので、NXとの違いやNXならではの魅力をレビューしたいと思います!
ベンタスブルーに近いフィーリング!
スピーダーNXを何度も試打しましたが、中間のキックポイントや中手元のしなり感がベンタスブルーにそっくりに感じます。
トルクは比較的多めなので、中手元のしなりを感じやすくタイミングを取りやすいシャフトです。
ベンタスブルーとの違いは、先端の硬さです。ベンタスブルーはベロコアによって先端が硬くブレないようになっていますが、NXは先端がゆっくり動きボールを押し込んでくれるような挙動があります。
NXはヘッドをアッパーブロー軌道に、導いてくれるようなやさしさがあります。ボールを捕まえる手助けをしてくれる所が、NXの良さだと思います。
スピーダーNXスペック
- 40 S 重量 50g トルク 5.4
- 50 S 重量 54.5g トルク 4.6
- 60 S 重量 63.5g トルク 3.7
- 70 S 重量 73g トルク 2.9 (中調子・S のみ抜粋)
フレックス選びが難しいシャフト!?
NXが発売された当初、60Sを試打しましたが、トルク多めでゆるいフィーリングが合わずに断念していました。いい意味でシャフトにメリハリがない気がして、どのポイントで力を入れてインパクトすればいいかわからないような感覚が苦手でした。
最近は試打シャフトのスペックが増えてきて、やっと会うフレックスが見つかりました!
キャロウェイローグST MAX LS 9°
ローグSTMAXLSで試打をしました。NX70Sの試打データは、5球平均のスピン量が2000回転になり、弾道は高くないものの飛距離は出ていました。
LSは重めでそれほど捕まらないヘッドですが、NXは打ち上げ角を高めて捕まえやすくしてくれるので、クラブコントロールしやすく感じました。
LSはヘッドの重みを感じやすいので、ゆったり動くNXと相性が良いと思いました。
試打スペック ローグSTMAXLS ✖ NX 60X
60 Sはしなり量が多いので、Xを試打してみました。しなり量は少なくなり硬さを感じますが、どこかタイミングが合わず上手く打てませんでした。
60 Sの全体のスムーズなしなりが無くなり、先端の硬さが強く出てどことなく振りにくさを感じました。
ローグSTMAXLS ✖ NX 70S
70Sのフィーリングと、試打データが1番良かったです。70は重量感がありますが、重みが安定感につながりほとんどストレート弾道になり安定していました。しかもヘッドスピードは落ちることなく、飛距離も出ていました。
NX70Sはトルクが2.9ですがハードな印象はなく、なめらかなしなりがあってタイミングを取りやすく感じました。
NXはシャフトの真ん中がゆるく、手元と先端が締まっています。他のメーカーと比べるとそこまでハードではないので、しなり戻りを活かして飛距離アップを期待できるシャフトです。
今回試打をして、70gのドライバーシャフトもありだと思いました。実際にコースで使えるかどうかはわかりませんが、一度試してみたいと思います!
合わないと思うシャフトでも、スペックによっては使いやすく感じると思うので、ぜひ試してみてくださいね。