プロジェクトXは、ダイナミックゴールドで有名なトゥルーテンパー社のシャフトです。
アメリカではかつてトゥルーテンパーに匹敵する人気がありながら、経営不振により買収されてしまいました。しかし、一部のユーザーには絶大な人気があり、今もなお生き残っているシャフトです。
アメリカツアーではマキロイ選手やJスピース選手、Jラーム選手が、今も愛用しているシャフトですが日本ツアーでは蝉川選手も、アマチュア時代に愛用していたシャフトでもあります。
僕は1年半前にスリクソンZX5アイアンに、プロジェクトX 5.5を挿して使っていました。
スリクソンは高価なプロジェクトXを、追い金たったの1000円(1本)で買えてしまう貴重なメーカーなんです。
タイトリスト、キャロウェイ、テーラーメイドなどは追い金なんと約5000円(1本)です。僕はスリクソンも好きなので、迷わずスリクソンでオーダーしました。
プロジェクトXはハードなイメージのシャフトですが、ラインナップは豊富にあります。
プロジェクトX スペック
(元調子)
- 5.0/113g 5.5/118g 6.0/121g
- 6.5/125g 7.0/130g (カット前重量)
- 適応ヘッドスピード/50m/s~(7.0)
- 48~54m/s(6.5) 46~52m/s(6.0)
- 43~50m/s(5.5) 40~47m/s(5.0)
スリクソン ZX5アイアン ✖️ プロジェクトX 5.5
僕のヘッドスピードは40mくらいなので、5.5を選びました。
スリクソンZX5アイアンのヘッドは、比較的やさしいモデルです。ミスへの許容範囲は広く、飛距離の出るアイアンです。平均的なモデルより1番手以上飛ぶので、コースで距離感を合わすのに苦労しました。アイアンに飛距離が欲しい方には、やさしい良いアイアンです。
ZX5はゴルフショップで試打に試打を重ね、オーダーしました。クラブが届いてすぐに練習場で打つと、なかなか上手く打てずショックだったのを今でも覚えています。
プロジェクトXのフィーリング
プロジェクトXは独特なしなり感があって、合う合わないがはっきり分かれるシャフトだと思います。シャフトが硬い割にトルク(ねじれ)が大きいので、難易度は高いです。僕のヘッドスピードには5.5が適正スペックだったのですが、特有のしなりと重さを上手く扱いきれませんでした。店内試打だけでは、わからないものです…
プロジェクトXは一般的なスチールシャフトと違って、ステップ(シャフトの節)がありません。それにダイナミックゴールドやモーダスより太く、重さを感じやすいと思います。ハマればいい球が打てますが、ミスをするとひどい球が出る、そんな印象です。シャフトのトルク(ねじれが)が大きいので、クラブコントロールが上手くできないと暴れやすいのだと思います。
PINGシャフトフィッティング
久しぶりにプロジェクトXを試打しました。試打クラブはPINGi59 ✖️ プロジェクトX6.0です。
以前は5.5が合わなかったので、6.0にしてみました。クラブを持つと、ズッシリとした重みを感じます。しかし打ってみると、めっちゃいいんです!やはりプロジェクトXは、病みつきになるような良いフィーリングがあるんです。6.0は硬くて重いですが、振り切った時の走り感が最高です!
その時ゴルフショップの店員さんに、たまたまプロジェクトXユーザーがいました。
その人は『余計なしなりがなく、ヘッドが迷いなく降りてきてくれる。』と話していました。僕は『5.5だとしなりのタイミングが合わない』と話すと、店員さんは『しなりを感じない』と話していました。当たり前かもしれないですが、人によって感じ方は違うものですね。
感じ方は違えど、不思議な魅力のあるシャフトです。
現在はプロジェクトX6.0を使い続けていて、タイトリストT150に組み合わせて愛用しています。
自分のヘッドスピードは40m程度ですが、重さのある硬めのシャフトが好みなので問題なく使えています。
アイアンショットは各番手適正なスピン量になり、5番アイアンでもロフトなりの高さと飛距離は出ています。
プロジェクトXは使い慣れればカーボンのようなフィーリングで、安定した弾道を打てるシャフトだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!